ドイツのスーパーは客に厳しく店員に優しい?!
ドイツ留学時代の懐かしいお話です。初日、とりあえず日用品を揃えるためにスーパーに向かいました。驚いたのは、なんといってもレジなんです。今回は、ドイツのスーパーのレジについて語ります。
ドイツスーパーのレジはベルトコンベアがある!
ほとんど全てのスーパーマーケットのレジには、ベルトコンベアーがついています。
お会計待ちの、レジ列に並んでいるあいだに、わたしたちは商品を自分でカゴから出して、ベルトコンベアに並べます。
前後のお客さんと混ざらないような工夫もあります。
自分の商品を並べ終わったら、 仕切りを置くことになっているのです。
はじめ知らなかったので、何の気なしに並べてると、 後ろから地元ドイツ人の腕が伸びてきて、プラスチックの三角柱をぽんって置かれました。(ひぇぇ)
たいていベルトコンベアの縁に、プラスチックの仕切りが並べてあります。
ドイツスーパーはエコバッグ必須
環境への意識が高いといわれるドイツ(本当か?)では、スーパーマーケットのビニール袋はもちろんありません。お金を払っても、ビニール袋をくれません…。エコバッグがないと、手で商品を抱えて持ち帰る羽目になります。(経験済)
スーパーごとに、でかでかとロゴの入ったオリジナルエコバッグのようなものを販売しています。だいたい、ベルトコンベアーの下側にスペースがあって、エコバッグが積んであります。忘れたときは、そこから取って購入です。たしか2ユーロくらい…記憶が曖昧です。
ドイツスーパーでは客が大慌て
レジに通された商品を持参したエコバッグに急いで詰めます。かつての日本のように、ていねいに袋詰めをしてくれることはありません。それどころか、猛スピードで商品のバーコードをスキャンし、あとはほったらかしです。
日本の感覚では、混んできたら店員がばたばたしなくちゃいけないけれど、ドイツでは客がばたばたしないと、かばんに詰め終わらないうちに次のお会計が始まるんです!(泣)
いっぱい買ったときはいったんカートに入れて、店の奥のほうでいそいそかばんに詰めていました。
日本のスーパーにあるような "カゴからビニール袋に詰めるための机"も無いから、 お会計の流れでかばんに入れるのがいちばん良いんですけどね!
YouTubeの世界一速いレジという動画が、ドイツの大手スーパー「LIDL」でめっちゃ笑いました。ぜひご覧下さい。
ドイツスーパーは店員が座っている
ドイツのスーパーでは、座りながらレジ打ちをしています。かなり羨ましいから日本も取り入れませんか~?
スーパーも飲食店も雑貨屋も、それなりに通えるようになって、 店員と客との対等な人間関係がとっても気持ちいいと思えるようになりました。
お辞儀の慣習が無いから当たり前だけど、店員がお辞儀することは無いです。
お詫びの言葉もほとんど聞かないです。
お会計で必ず交わす言葉は
"Hallo." (こんにちは)"Danke schön.” (ありがとう)
"Bitte schön."(どういたしまして) "Tschüss.”(じゃあね)
日本でバイトをしていたとき 一日に何回 "申し訳ございません"って頭を下げていたんだろうかと思いました。
例えば"この商品ってもう無いの?"って”お客様”が”おっしゃった”ら "申し訳ございません。ただいま在庫を切らしておりまして..."といった具合でした。 ドイツなら”ああ今無いよ”で終わりかなぁと。
まとめ
日本とドイツの接客態度、どちらも 一長一短だと思うけれど、 働き手としてはドイツの接客業の方が何倍も気楽に働けると思いました。
同僚とのおしゃべりに夢中な店員もいるけれど、腹を立てるようなことでもないです。 必ず交わす挨拶と、 店員が座ってるっていうのがいいなぁ!
日本のおもてなし精神はとてもすばらしいし、美しい敬語も好きです。接客業のバイトをそれなりに経験して勉強になったことも沢山あるし、 仕事ぶりを尊敬していた先輩もいます。
だけど不必要に頭を下げた経験もなかなかに多いです。 そういうときは自分の中で何かがしぼんでいくというか、なんとも惨めな気持になりました。
ドイツと日本のいいとこ取りをした接客ができたらいいなあと、思いました!