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【海外大学】【英語資格試験】TOEFL iBTやIELTSってどんな試験?

今回の記事は留学準備入門編です!

海外大学留学してみたいな~と考えている方は、

TOEFL iBTIELTSが必要だと聞いたことがあるのではないでしょうか?

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日本ではTOEICテスト英検が人気ですが、

TOEFLIELTSの方が、国際的に認められている資格試験です。

 

とくに正規留学では、高いスコアを求められるという噂だけど…

いったいどんな試験?という方に向けて、

両テストの概要や特徴を紹介していきたいと思います!

 

 

海外大学進学に必要な語学力とは

わたしはドイツへの交換留学がきっかけで、

ドイツの大学院へ進学し、修士号を取ることを目指していました。

大学4年生の1年間は、TOEFL iBTIELTSの試験対策にかなりの時間を費やしました。

(今は、コロナなどいろんな事情で、日本で就職する道を選んだのですが、

このお話はまた別記事にしたいなあと考えています。)

 

国際的な語学力の指標CEFRとは?

海外大学に正規留学したいという人にとって、

目安になってくる語学力の指標が、CEFRというものです。

「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」

 

外国語の運用能力を、A1~C2の6つの等級で測ることができる、国際的な指標です。

 

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠) | ブリティッシュ・カウンシル

段階 CEFR 能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧
熟達した言語使用者 C2 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1 いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
自立した言語使用者 B2 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基礎段階の言語使用者 A2 ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

 

海外大学・大学院の募集要項を見ると、おおよそですが、

B2学士の正規留学または交換留学ができます。

 

修士正規留学または交換留学のためには、

C1を最低の基準として設けている大学が多いと思います。

 

もちろん、専攻によって必要なレベルは変わってきます。

文学や言語学専攻の場合は、他学部よりも高いレベルが求められます。

 

わたしはこのC1を証明するために試験を受けていました!

 

海外留学にはどのくらいのスコアを取ればいいのか?

それでは、TOEFL iBTまたはIELTSで、

どのくらいのスコアを取れば、B2C1に到達するのか、です。

こちらの表では、さまざま資格試験の得点をCEFRに照らし合わせています。

  

この表から、おもに学部生が目指したいB2とは、

英検準1級程度、TOEIC L&R,W&S合計1560程度(4技能必要なので!)のようです。

今これくらいの実力がある方は、
TOEFL iBT72点以上、IELTS5.5以上が目安ですね!

 

そして、修士課程に入学したい人はC1が目標になります。

英検1級程度TOEIC L&R,W&S合計1845程度です。

そして、

TOEFL iBT95点以上、IELTS7.0以上ですね!

筆者が受けようとしていた大学院でも、

TOEFL iBT95以上もしくはIELTS7.0以上を課していました。

 

体感では、B2からC1の壁はかなり高く、

このあいだで伸び悩んでしまう人が多いんじゃないかと思います。

例えばわたしは、大学1年生で英検準1級に合格したのですが、

そこから1級には受からないな~というレベルで4年間さまよっていました(..;)

 

大学によっては、まさにB2とC1のあいだの

TOEFL iBT 80や、IELTS6.0~6.5あたりを基準に設けているところもあります。

 

TOEFL iBTってどんな試験?

TOEFLTest of English as a Foreign Languageといい、

英語圏の人を対象にした試験です。

アメリETSという団体が運営していて、

世界165カ国で行われている試験です。

8500以上の大学機関で、語学力を証明する使用として採用されています。

日本では、PCを利用して受験するiBT方式(Internet-based test)で行われています。

満点120点です。

TOEFLの公式サイトはこちらです!TOEFLテスト(受験者向け)

 

 

TOEFL iBTの構成と試験内容とは

テストはPCで行うので、Speakingではマイクに向かって録音します。

Writingでは、キーボードで入力します。

テストは1日で終了し、試験時間はおよそ4時間です…!

 

  1. Reading Section(60~80分):700語前後の文章が3~4つ出題
  2. Listening Section(60~90分):講義を聞く問題が4~6、会話が2~3出題
  3. Speaking Section(20分):与えられたテーマに対し意見を述べる、6つ
  4. Writing Section(50分):与えられたテーマに対し意見を述べる、2つ

TOEFL iBTの特徴は?

4技能を総合的に試すIntegrated Taskが特徴的です。

多くの英語試験では、「読む」「書く」「聞く」「話す」が、

それぞれ別のパートに分かれていて、いってみれば

「読むだけ」「書くだけ」「聞くだけ」「話すだけ」なのですが…。

TOEFLIntegrated Taskでは、

 

「読んで、聞いて、質問の答えを話す」

「読んで、聞いて、質問の答えを書く」という形式なのです。

 

 

これに慣れないと、かなり苦戦します…!(泣)

 

実生活では、4つの技能って別々に使わないですよね(..;)

TOEFLでは、より実践的な能力を測るために総合力を試すんですね、

とってもアメリカらしいな~と思ったりします。

 

IELTSってどんな試験?

次にIELTSは、International English Language Testing Systemといいます。

イギリスの、ケンブリッジ大学英語検定機構、

ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationによって協同で運営されています。

 

大学機関に出願するためのテストは、

アカデミック・モジュール(Academic Module)といいます。

 

他に、ジェネラル・トレーニング・モジュール(General Training Module)

があり、これは仕事や結婚などで英語圏の国へ移住する際に使われます。

満点9.0です。

IELTSの構成と試験内容とは

IELTSは紙の試験で、ほとんどが記述式です。1日で終了し、およそ3時間です。

 

  1. Listening(40分):日常会話と講義2つずつ、計4セクション×各10問
  2. Reading(60分):書籍や新聞を抜粋した長文が計3つ、合計2500語程度
  3. Writing(60分):グラフや図を説明150語と、エッセイ250語の2つ
  4. Speaking(11~14分):試験官と対話形式、トピックに対し意見を述べる

IELTSの特徴は?

TOEFLテストと比べると、IELTSの方が日本の試験形式に近いです。

4技能独立して試されています。

特徴的なのは、とにかくたくさん手書きしなければいけないことです。

とくにListeningでは、聞き取った単語自分で書くことが求められるので、

せっかく答えがわかっても、スペルを間違えると得点はありません…(..;)

またWritingも、非常に長い文章を2題手書きしなければいけないので、

構成をよく練ってから書き始めることが必要です。

 

TOEFL iBTとIELTSどっちを受けるべき?

留学準備として受験を予定している人は、出願の締め切りもあるので、

少しでも早く目標スコアをゲットして、本来の専攻に集中したいところですよね…。

 

わたしも当時は奨学金に応募するために、

TOEFL iBT95点もしくはIELTS7.0を取るリミットがありまして、

間に合わないかもしれない…!とすごく焦っていました(..;)

 

正直なところ楽して早く終わらせたいけど、

どっちの試験が得点を取りやすいのかな~、

そう思って、読んでいたサイトがこちらです。 

両試験の特徴をわかりやすく比較してくれています。

www.path-to-success.net

 

4技能(Reading, Listening, Writing, Speaking)

それぞれのパートについて、どんな違いがあるのか、

表を使ってわかりやすく説明されています。

 

これを参考にしながら、実際に両試験を受けて、

どちらが自分に合っているのか、

つまり自分の強みを活かすことができて、

得点につながるのかを考えました。

 

わたしの場合は、はじめにTOEFL iBTを受けました。

初受験で85点だったのですが、

必死に勉強してリベンジした2回目、なんと75点に下がってしまい、

これは向いてないんだな~…と思ったのでIELTSに切り替えました。

初受験では6.5だったのですが、2回目で7.0に到達しました!

 

Readingが得意で、アウトプット(Writing/Speaking)が苦手なわたしにとっては、IELTSの方が、勉強するほどできるようになってきたな~

という感覚があったので、自分に合っていたんだと思います:-)

 

まとめ

今回は海外大学で必要なTOEFLとIELTSについて紹介しました!

コロナ禍で、予定していた留学がなくなってしまった方も

多いのではないでしょうか(涙)

せっかくの計画が流れると、モチベーションも下がってしまいますよね。

 

でも今は、準備期間と捉えて、勉強を続けたいところです。

来るべきときが来たら、また飛び出せるように。

 

また、自分の実力試しのために、

TOEFLやIELTSを受けてみたい!と考えている皆さんにとっても、

参考になれば嬉しいです。