Millenium Paradeの感想 FUJI ROCK FESTIVAL '21|フジロックフェスティバル '21.
野性的なフロントマン達にびびっていると、丁寧に調整された演奏にうっとりし、
映像美にまばたきを忘れ、こんなにもカオスなのに隠しきれない品の良さにグッとくる…これ、無料ェ?
とっても「悦」な時間をありがとうございました。
なんだか、人間がもっている動物としての「本能」と、長年研ぎ澄まされてきた「知性」との両方を感じたのです。
こだわり屋さんの集団だから、あのクオリティに至るまで、我々ど素人の想像を絶するほど、こまか~~い微調整があったのだろうと想像します。
メンバーの頭の中には、こんな音を使おうとか、こんな演出をしようとか、もっともっとアイディアがあって、試すことができたのはほんの一部かもしれないし。
アナログ楽器もデジタルな音も、お互いを食いつぶしたりしない、洗練されたバランス。
すんげ~~~、としか言えない…。
そんな、圧倒的な知能を感じさせる、演奏。
そして、その音楽をひたすらに感じて、ただただ気持ちいいって表情の音楽家達。
プロフェッショナルによる緻密な作業(=演奏)も、
つまりはこの快感のため、ではないですか。
すごいね、人間ってやっぱり動物ですね。
plankton そしてピアノソロでは美しさに癒やされまくって、
フワフワ、このまま意識が飛んで、逝ってしまえたら幸せかもと思いました。
わたしに寿命が来たら、誰かピアノを弾いててくれ。(?)
そして井口理(敬称略)の歌は泣けます。
すっっごくスピリチュアルな感じがしました。
もともと、ミレパのプロジェクトが始まったときに彼は参加していなくて、
わたしは勝手にちょっと悲しんでいたのです。
井口理の声イコール大衆音楽なのかな、そもそも大衆音楽とは?みたいな、
勝手にもやもやしていたのです。
けど、違ったわ。
というか、これまでのミレパの演奏全部一人で飲み込んでしまうくらい、
井口理の歌が凄かった。
彼が歌った二曲のあと、またステージの空気が変わったように思いました。
炎が、ごおおって燃え上がった感じ、
常田氏はいっそう目がキマッてて、かつ幸せそうな顔をしてるように見えたし、
ermhoi(敬称略)の歌声も圧が増した気がしました。
はあ~、素晴らしいライブでした。
YouTube配信、ほんっっっっとうにありがたかったです。
皆さん方の表情やら動きやらが、よく見えたことが嬉しかった。
音もよかった…。
今後も、やって欲しいなっと思いました。
コロナ禍だからなんとかかんとか、いろんな意見がありますが、
とにかく音楽が好きなのよ、あの人達も、我々も。
音楽の力でみんなを元気にとか、謎の社会貢献活動では無いところが好きです。
理由とか大義名分はなくて、音にまみれるのが、好きすぎて、
ドーパミンが溢れてやっている、そういう類いの人間でいらっしゃるのが好きです。