へなちょこ英語

へなちょこ学習者のための英語資格勉強法

『あやうく一生懸命生きるところだった』を読んで就活をした話

韓国でベストセラーになったエッセイ、『あやうく一生懸命生きるところだった』を読みました。キャッチーなタイトルですよね。

就職活動で精神をすり減らしていたときに見つけたので、

そんなわたしが救いの神を求めて、飛びつくのも無理はないでしょう。(..;)笑

 

 でも、単にのんびり生きようって推奨しているだけの本ではなかったんです。

今回は『あやうく一生懸命生きるところだった』著者の、

ハ・ワン先輩の名言を引用しながら、(人生の先輩とはこのこと!)

わたしが人生について考えた話をしたいと思います。

あやうく一生懸命生きるところだった」ハワンさんインタビュー 韓国で25万部、東方神起メンバーも読んだ「努力しないススメ」|好書好日

努力は僕らを裏切る

さっそく悲しげな響きのサブタイトルになってしまいました。

だけどハ・ワン先輩(以後敬意をこめて先輩と呼びます)は、

「努力は裏切る」という、とっても当たり前のことを受入れてから、

あんまり悩まなくなったそうです。

 

必死に努力したからって、必ず見返りがあるとは限らない。

必死にやらなかったからといって、見返りがないわけでもない。

見返りはいつだって気まぐれだ。

 

ハ・ワン先輩は、韓国で超名門の美大ホンデ大学に入学するため3浪したそうです。

予備校でも自宅でも、必死に試験対策をして、とにかく努力しました。

もう一度だけ、“こんなに”努力したんだから、もう一度だけ、

と思いながら、一度入った別の大学をこっそり退学までして、

3度目の正直で美大に合格しました。

しかし、これを、「努力は実を結ぶ」ストーリーとはとらえられないのです。

 

美大の最高峰に入学することが、人生を変えてくれると信じていて、

それだけが唯一の希望だったのに、人生が変わることはなかったんです。

キャンパスのロマンや学びへの情熱はおろか、

ひたすら学費を稼ぐためのアルバイトばかりの毎日。

大企業からのスカウトなんていう噂も、文字通り噂にすぎなかった。

そして、僕は道を失った。

 

 なるほど…。

先輩は、他の選択肢はない妄信してしまうことが、いかに愚かなのか学んだと言います。

  

わたしの場合、大学卒業後に、もう一度留学するんだという目標が、

執着だったかもしれません。

周りが就職活動を始める中、新卒採用には見向きもせず

(エントリーはおろか、サイトの登録さえしませんでした)

海外大学院を調べて、留学費の調達や、試験対策にまっしぐらでした。

卒業論文も、将来のために英語で書いたし、

奨学金にもたくさん応募したし、

”こんなに”準備したのに、留学諦めるんだろうかって、

他の選択肢が何も見えなくなっていました。

 

わたしはこれまでかなり運がよく、コンクールにしても、受験にしても、

努力が実を結んだ!」と感じた経験が多い方だったと思います。

だから、頑張ればきっと叶うと信じていて、

どうにもならないことがあることを受入れることが難しかったんです。

 

 しかし、コロナ禍が思いの外長期戦になってきて、

今家族に心配をかけて日本を飛び出して、やり遂げなければいけない留学って

なんなんだ?と、思い始めました。

そして留学の先に待っているであろう世界が、

単なる憧れという、ぼんやりしたものであることに気付き始めました。

 

そこからは、日本でできることを見つけようと、仕事を探し始めました。

くだらないと一蹴していた新卒採用も、就職活動も、

自分の人生を見つめる大切なプロセスだったと気付きました。

理想がかなわなくても、別の選択肢をとれば、また新しい可能性が生まれる、

そんなことを学びました。

だからハ・ワン先輩が言うことには、心の底から共感できます。

 

絶対にあきらめない?それって執着かも 

 

とある理想のために、どんなに準備をしてきたとしても、

違う道を選んでいいんですよね。

それは、「諦める」ことではなく、ただ「判断する」ということです。

そして、努力してきたことが実を結ばなくても、

自分の中には、しっかりその蓄積があるので、自分が大切にしていけばいいんですね。 

 

「やりたい仕事」なんて探しても見つからない 

 ハ・ワン先輩は大学時代に、美大のための予備校で講師のバイトをしていました。

だけど、子ども達を煽り立てて、制限時間内に完成度の高い絵を描く”機械”に

していたことが苦しかったそうです。

それで、「自分が本当にやりたい仕事を探そう、

もっと楽しくて、意味があって、胸がときめくような仕事。」と…。

 

1年たっても、自分がやりたい仕事は見つからなかった。

そして、あっというまに3年が過ぎ去った。

 

やりたい仕事を求めて、3年も無職だったのかと思わず笑ってしまったのですが、

先輩の気持ちは大いにわかります。

う~ん、わたしも理想主義でロマンチストで、先輩と似ているな~ってつくづく思いました。

 

先輩も言ってますが、就職活動、そして仕事との付き合い恋愛のようなものです。

これだ!と思って情熱的に求めても、選んでもらえないこともあります。

そして、最初は順風満帆だったのに、だんだん合わなくなることもあるし、

第一印象はとくになかったけど、意外な魅力に気付くようなこともあります。

 

先輩は、運命的な感覚を待ち望んでいたら3年経ってしまったので、

まったくやりたくないものじゃないかぎり、なんでもやってみようと思ったそうです。

 

プータロー3年生という負い目からプライドは皆無に等しかった。

言い換えれば、謙虚(笑)になっていた。

誰かが仕事をくれると言えば

「うわぁ、僕のような輩に仕事をくださるのですか?

最善を尽くしますでございます。へこへこ」と飛びつく準備万端だった。

 

(この翻訳、センスありすぎるでしょ。)

 

わたしは、「やりたい仕事」が明確にあるタイプだと思っていました。

就職活動を始めたとき、出版社に入りたかったのです。

本が好きで、編集者になりたいと思いました。

国内外の魅力的な文化やアートを、たくさんの人に発信する仕事がいいと思いました。

ゆくゆくはフリーのジャーナリストとして記事を書いたり、

自分の雑誌を作ったり、海外文学の翻訳をしたり、

そんな道を歩みたいと思っていました。(今も半分くらい思っています。)

だけど、自分が惚れ込んだ出版社からは、軒並みお祈りメールが来ました。

 

路頭に迷って、あまり興味のない企業もたくさん受けました。

ITベンチャー、化学メーカー、コンサルティング、人材などなど。

オファーサイトも、OB訪問も、エージェントも、

就職活動に関するものは、なんでも登録しました。

そうなると、志望動機カリソメで、業界研究企業研究付け焼き刃

偽りの自分を作り上げては、選ばれなかったと嘆く負のスパイラルに陥りました。

 

それで、本書『あやうく一生懸命生きるところだった』を読んだんです。

頑張ってるのに、夢が叶わないって、嘆いても仕方ないから、

今この瞬間からできることを始めようとしました。

 

ずっと続けてきた英検を受けること、英語学習記事を書くことや、

日本語講師のバイトや、英会話講師のバイト、ブログもそのひとつです。

目の前のことをちょっとずつやることにしました。

 

今のわたしを必要としてくれるところへ、力を使うことにしました。

たとえそれが正社員じゃなくても、

新卒の採用スケジュールに合わせた活動ができなくなるとしても、

あこがれの仕事とは違っていたとしても…。

 

それを続けているうちに、英語教材を作る仕事っていうのも、

おもしろそうだな~という気持ちになってきました。

自分が講師として、語学学習をサポートできる人達って限られているけれど、

教材を作ったら、もっともっとたくさんの人に届けられるな…、

そんな気持ちで、就職活動を再開し、制作会社の門を叩きました。

  

結局わたしは、思い描いていた未来ちょっと違っているけれど、

英語教材制作者として、正社員になることができました。

(名実ともに「へなちょこ英語学習者」の味方になれるようにがんばりますね。)

 

何かを失ったときは失ったことに気を取られて、

何かを得ていることに気づかない。

反対に、何かを得ようとするときは、それに集中するあまり、

失っていることに気づかない。

 

というわけで、「本当にやりたい仕事」に就くための冒険もいいですが、

日常生活を送る中で、いろんなきっかけが訪れるんだろうと思っています。

だから、あこがれの企業に内定することをゴールにしないで

今、この瞬間を生きましょうね。

いろんな道があります。

 

大切なのは「結果」ではなく「物語(プロセス)」 

ハ・ワン先輩の言葉は、いちいち共感の嵐なのですが、

「物語」が大好きというところが、自分といちばん近しいなと思っています。

先輩が子どもだった当時、韓国では「日本の漫画を読むなんてどうかしている!」

という風潮だったそうですが、

先輩はこっそりと日本の漫画を楽しみ、バイオレンスでアダルトな世界に、

それはそれはどきどきしたそうです。

 

わ、わかる~…って思いました。

わたしの幼少期は、衛星放送でアニメばっかりやってるチャンネルがあったのでいつも見ていたのですが、シティハンターカウボーイビーバップなど、

ハードボイルドなアニメに釘付けでした。(セルフ英才教育)

 

どうしてハードボイルドが好きだったのか…、

子ども向けアニメにはない、理不尽さがよかったんだと思います。

子どもには見せられないほど、不道徳なことや、許しがたいことが描かれていて、

だからこそ人間が持っている複雑な感情を理解できるようになった気がします。

 

エッセイの中では、おもしろい節があります。

細かいエピソードや過程をすっ飛ばし、結果だけを要約することが、

どんなに残酷なのかと先輩は熱弁します。

 

例えば、最も美しく悲しい恋の物語だと思っている映画『ジョゼと虎と魚たち』が、

「足が不自由な女性と恋に落ちたが、障壁を乗り越えられず結局離別

なんて要約されたら、とても許せない、と。

 

二人の物語を何も知らないで、失敗した恋愛だと片付けるのは、乱暴すぎますよね。

 

同じように、人の人生というのはゴシップ記事の見出しではない

とても長い物語であるというハ・ワン先輩に、心から賛同します。

 

物語を見ずに結果だけで人を評価するような習慣は、いつしかブーメランのように戻ってきて自分の人生を評価する。

自分の人生は失敗だと判断し、成就しなかった恋は時間のムダだと決めつけ、

他人との単純な比較で自分の人生が惨めに思える。

しかし、それがすべてではない。

誰にでも、目に見えるもの以上の多くの物語がある。

 

これを忘れずに生きていきたい、とわたしは強く思ったのでした。

 

 余談:魅力的な翻訳

本の内容とずれますが、このエッセイを翻訳された岡崎暢子さん、

とっても素晴らしいな~と思いました。

外国文学や記事を日本語で読むとき、やっぱり「翻訳調」というか、

日本人の会話では使わないよな、という言い回しが多いと感じませんか?

『あやうく一生懸命生きるところだった』では、全くそんなことはなく、

「外国」としての「韓国」をあまり感じさせない文章でした。

だからこそ、日本でも10万部突破の大反響なのでしょう!

自然で親しみやすい文体なので、これは自分のことを書いているんじゃないかと、

共感を越えて、一心同体のような気持ちになりましたよ。

翻訳者の手腕だなと感じました。

 

まとめ


ハ・ワン著『あやうく一生懸命生きるところだった』(ダイヤモンド社)は、

自分の幸せを自分で決めよう」というメッセージが込められた本かなと思いました。

自分の生き方を、ちょっと俯瞰して見られるようになったり、

余計な荷物を降ろしたような感覚になったりするエッセイです。

目次を見て、好きな章だけ読むのもいいかもしれません。

わたしは名言に付箋を貼りまくってますよ~。(まじめ)

でも、最後の1ページ最後の一言がいちばん素敵です。

ぜひ自分の目で確かめてください。

 

今月の1冊にどうぞ☆

人生を後悔したくないなら、今すぐ年齢をさば読もう | あやうく一生懸命生きるところだった | ダイヤモンド・オンライン

 

ネイティブキャンプ英語講師になったらレッスン受け放題だった!【中上級者向け】

オンライン英会話のネイティブキャンプにて、英語講師を始めました🌠

目的は、何を隠そう、「無料レッスン受け放題」です…!

今回は意外と簡単にできる、ネイティブキャンプで日本人講師になる方法についてご紹介したいと思います。

英語中上級者の方は、ぜひネイティブキャンプに、講師として登録されることをおすすめしたいです!:-)

 

 

 

オンライン英会話「ネイティブキャンプ」とは

ネイティブキャンプは、世界各国の講師と1対1での英会話レッスンが受けられる、

オンライン英会話サービスです。

いろいろなオンライン英会話がある中で、ネイティブキャンプの魅力は、

予約不要でいくらでも無制限にレッスンができるところです。

詳しくは過去記事をぜひ読んでみてください。

heavymetalic417.hatenablog.com

 ネイティブキャンプで英語講師になるメリット

月額6480円の英会話サービスが無料になる

オンライン英会話をやってみたいけど、毎月の受講料がやっぱり高い…と思っている方は多いと思います。

わたしもその一人で、英会話レッスンは受けたいけど、お金に余裕がないし、

もう退会しようかなと思っていました(..;)

ですが!ネイティブキャンプ講師になると、月額6480円支払って受講するレッスンが、無料になるってことに気が付きました(歓喜

 

講師の英語力をもっともっとアップさせてほしいという運営側からのサービスですね!

英語の勉強ができて、お金も出ていくどころか、稼げるなんて…一石二鳥ですね!

シフト不要で好きなときにレッスンできる

ネイティブキャンプは、24時間いつでも予約不要でレッスンを受けられるところが

最大の長所です!

そして、講師側も同じく、24時間いつでも時間ができたときにログインできます。

生徒さんが選んで入室してくれたら、レッスンを始められます。

固定のシフトがありませんので、時間に制約されることはありません🌠

また数日単位でレッスン可能な時間帯を公開しておくこともできます。

生徒さんから予約が入れば、1レッスン(25分)の単価が上がります。

無料レッスンを受けるための条件

ネイティブキャンプで講師として登録できただけでは、

無料レッスンの特典は受け取れませんので注意です!

 

  1. まずは生徒として無料体験へ申し込む/既に会員の方はOK
  2. 講師専用ページ「Tutors Page」にログイン
  3. Inquiry」から会員情報を送信

 

それから、講師としてのレッスンを最低限、2週間に10回ほど行っていないと、

無料レッスンの特典はストップしてしまいます。(..;)

If you can conduct 10 lessons (250 minutes) or more as a tutor during the following period, you can continue using your member account for free in the next period.

  

ネイティブキャンプで英語講師になるデメリット

アルバイトとしては儲からない

 純粋にお金を稼ぎたい場合は、決して割の良いバイトではありません…(涙)

1レッスン25分ですが、予約なしの通常レッスンは280円ほどです(ドルで支払い)。

生徒さんが入室してくれないと給料が発生しないので、

時間帯によっては待機が長いこともあります。

なので、どんどんレッスンを提供していきたい場合、

夕方から夜にかけてのピーク帯を狙う必要はあるかなと思います。

予約レッスンは25分で800円になります。

 

英語講師の求人は他にもたくさんあるので、仕事を探している場合には、

他社と掛け持ちするのもありかなと思います。

 

ネイティブキャンプで英語講師になるには

応募資格

英語教員免許や、講師経験不要です!

英検準1級以上、TOEIC750点以上の実力で、応募が可能です。

 

生徒さんは日本人で、基礎~中級レベルの方が多いので、

日本語を使って説明を希望されることもあります。

 

これまでの英語学習経験を活かしたアドバイスなど、ネイティブスピーカーではないからこそできることもたくさんあります。

ステップ1.登録フォームから応募

日本人講師は、以下のリンクから応募することができます!

nativecamp.co.jp

名前や生年月日、タイムゾーンなどを入力します。

ステップ2.英語の文法テスト

問題は4択形式で、40問を20分間で行います。

8割ほど正解すると合格だと思います。

失敗しても何度も受け直しができるのでリラックスして臨みましょう!

ステップ3.パソコンの通信環境チェック

レッスンをするのに必要最低限のチェックを行います。とっても簡単です。

  1. 対応ブラウザGoogle ChromeまたはFire Foxを使用しているか
  2. カメラの動作確認
  3. 声が出力されるか
  4. 音声が聞こえるか

ステップ4.模擬レッスン、教材の理解度テスト

教材を使って、実際のネイティブキャンプ講師に対して模擬レッスンをします。

といっても、セリフは教師用のテキストにきちんと書いてあるので、

その通りに読みながら進めれば大丈夫です。

…と、聞いていたのですが、わたしはありませんでした(驚)!

 

担当者とオンラインでつながると、どんな授業にしたいかなど軽くインタビューされて、すぐに自己紹介ビデオを撮影しました。生徒が、講師を選ぶ際に、参考にする自己紹介ビデオになります。

 

最近は模擬レッスンを省略しているのかもしれませんね。

 

教材の理解度テストは、レッスンの参考動画教師用テキストを見ながら、

マニュアルを理解しているかどうかYES/NOで答える問題です。

運転免許の試験みたいなイメージです(笑)。

失敗しても、合格するまで何回でもチャレンジできます。

 

ステップ5.プロフィール登録

最後にプロフィールを入力して完了です!

生徒さんに選んでもらうために、ユニークな文章を考えましょう!

英語講師歴がある人は、経験年数や担当した生徒の年齢層などを詳しく書くといいでしょう。

登録が完了すると、2~3日で講師用のアカウントにログインできるようになります!

運営からメールが送られてきたら、いよいよお仕事スタートです🌠

 

講師登録が完了してからの講師専用ページはすべて英語になります。

nativecamp.net

 

まとめ:ネイティブキャンプで講師になろう

今まで生徒として、お金を払いながら英語を勉強してきましたが、

先生の立場になると、ちょっとしたプロ意識が芽生えるので、モチベーションが高まります🌠

日本にいて、せっかく身に付けた英語を生かせる機会がないと感じているひとは、

ぜひネイティブキャンプの英語講師に応募してみてください。

本当に、意外と簡単ですよ!:-)

 

では、ここまで読んでくださってありがとうございました!

 

 

 

 

 

ベトナム人に日本語を教えて思うこと

わたしはアルバイトで日本語の先生をやっています🌠

彼らに日本語を教えていると、新しい発見の連続です。

今回は、どうして日本語の先生を始めたのか、

そして実際に働く中で感じることをたくさん書留めたいなと思います!

※注意:日本語教師養成講座や、日本語教育能力検定試験は受けたことがなく、

ただの「言語好きなひと」が、独学で日本語教育をぼちぼち勉強しながら、

アルバイトとしてやっていますので、そこらへんをご理解くださいませ。(^_-)

 

 

なぜ日本語を教えようと思ったの?

大好きな漫画「日本人の知らない日本語

わたしが日本語教師という仕事に興味を持っていたのは、

実は小学生の頃でした!

日本語教師の凪子先生が主人公で、

個性豊かな多国籍学生が集まる日本語学校を描いたエッセイ漫画

日本人の知らない日本語」が大好きだったのです。

  

 

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わんぱくな生徒に翻弄されながら、日本語と戦う凪子先生がとっても素敵で、

自分が普段何気なく使っていた言葉には、意外な由来があったり、

日本文化を外国人の視点から見るおもしろさに気付いたり、

そんな体験ができる日本語教師いいな~!って思っていました。

 

ドイツの大学で日本語クラスに参加

ドイツに留学していたとき、

日本語を勉強するドイツ人の友達がたくさんできました。

当時の思い出話はこちらをぜひお読みください。

heavymetalic417.hatenablog.com

 

日本語のクラスに何回か参加して、会話の練習相手になったり、

小テストをいっしょに復習したり、個人的にレポートの添削もしたりしました。

アニメをきっかに日本語を勉強している人が多いので、

話がすごく合うし、めちゃくちゃ楽しかったです。

日本人より綺麗な日本語を扱う強者もいて、

下手なこと言えないな~ってどきりとさせられることもありました。

 コロナ禍での在宅バイト 

帰国後、思いもよらなかったコロナウイルスパンデミックで、

修士留学を断念し、意気消沈していました。

同時に、在宅のお仕事を必死で探していたとき、偶然にも、

日本語会話講師の求人を発見しました。ご縁ですね~。

 

アルバイトという形で、日本語の先生になることができました。

今は平日毎日、スカイプを使って、ベトナム人の生徒さんたちに

授業をしています。

 

日本語を学ぶ生徒はどんな人達?

わたしの生徒はベトナム人

わたしはベトナム人を対象に日本語会話サービスを行っています!

20代から40代くらいまで、幅広い年代の方が生徒さんです。

 

少し、社会問題的な話をしたいと思います。

 

留学生や、技能実習や、会社員など、

いろいろな立場の人がいますが、

共通しているのは、みんな「日本でお金を稼ぐ」という目的があることです。

 

これはドイツ留学時代に接していた人達とは少しちがうなと感じました。

欧米の経済大国では、外国語学習って教養ビジネスがきっかけになると思います。

 

文化に興味があって、知的好奇心のままに勉強したい人たちや

ビジネス相手である外国企業との架け橋になりたい人たちかなと。

 

だけど、ベトナムを含め、その他の発展途上国では、

技能実習として日本に来る人達が圧倒的に多いです。

 

技能実習の彼らの職場は、農林水産業、建設現場、食品工場、介護、などなど…。

 

だから、毎日の生活でへとへとになっている人がとっても多いです。

そして日本人の友達があまりいません。

ベトナム人コミュニティがあればラッキーですが、

近くに仲間がいなくて、孤独を感じている人もいます。

 

それでも、いえ、だからこそ、日本語を一生懸命勉強しています。

言葉の壁というストレスが、少しでも減るようにという思いで、

受講してくれているんだなと感じます。

 

ドイツで接していた大学生は、アニメ好きで、日本大好きな人ばかりでしたが、

ベトナム人の生徒さんは、日本文化にあまり興味がない人も多いです。

 

アニメや芸能人は知らない人、日本料理が口に合わない人…、

 

「日本文化のこれ、おもしろいでしょ戦法」が通じない場面は、

わたしにとって苦戦するポイントです。

 

だけど、会話をする中で気付いてきたのは、

生徒さんの「生活の役に立つ」という視点です。

 

小さいことですが、薬局で買える風邪薬や胃薬について、

100均で買える便利な日用品について、スーパーでよく買う食品について…

こんな話をすると、すごく助かった!ありがとう先生!と言ってくれます。

 

ベトナム人が苦戦する日本語の発音

ベトナム人の生徒の皆さんと、会話をしていると、

苦戦するポイントに共通点が見えてきます!

この発音苦手な人多いな~というのをメモっています。

 

 まず半母音や・ゆ・よ」の音です。

ベトナム人が発音すると、日本人の耳には、「じゃ、じゅ、じょ」と聞こえてしまうことが多いです。

 

逆に「じゃ・じゅ・じょ」の音が「や・ゆ・よ」と聞こえることもあります。

 

例えば「上司」が「ようし」と聞こえたり、「野菜」が「じゃさい」と聞こえたりします。

 

耳の良い生徒さんは、これをすごく自覚していて、

「じゃじゅじょ」「やゆよ」の発音だけで60分レッスンを頼まれたこともありました(笑)


それから、「」の発音が「ちゅ」に聞こえがちというのもベトナムあるあるです。

週末」は「しゅうまちゅ

疲れました」は「ちゅかれました」と聞こえます。

これはけっこう可愛くて(笑)、

ベトナム人の愛嬌をいっそう引き立ててくれるような感じで

わたしは大好きなのです。:-)

 

これを発音や音声学に詳しい人がいたら、話してみたいなって思っています。

絶対に盛り上がるだろうな…!(にやり)

 

それからカタカナ言葉(外来語)は、もとが英語ですよね。

だからFacebookYouTubeを、英語らしく発音する生徒さんに対して、

日本語では「ふぇいすぶっく」です、「ゆーちゅーぶ」です、

と指導するのは、ちょっと恥ずかしくなってしまいます(笑)

 

 それから、ベトナム語の言葉であっても、

カタカナの発音で言えるようにならないと、日本人に伝わらない場面もあります。

例:「ホーチミン」(都市)「フォー」(料理)「アオザイ」(伝統衣装)

なんだか申し訳ないけれど、カタカナの発音でよろしくねと言っています。(..;)

 

母語の影響を受けて、外国語の発音が変化していくのって、

すごくおもしろい現象だな~と思うんですね。

 

なので、伝えるために正しい発音は必要なんだけど、

あまりネイティブ発音に固執することなく、カタカナと、もとの言語の発音の違いを、

おもしろいと感じる姿勢を大事にしたいです。

 ベトナムの観光名所15選!ハノイ・ホイアン・フエなど都市別に人気のおすすめスポットを厳選 | TABI CHANNEL

 

ベトナム人が苦手な文法

日本語の文法をあらためて勉強すると、かなり複雑です。

授業の中で、間違いが多いものを紹介してみます。

 
過去時制変化を忘れがち

例:「昨日、会社に行きます。」となってしまう

 

ベトナム語には、時制変化がないため、日本語の感覚に慣れるのが難しいらしいです。

日本人も、英語の文法で時制に苦戦しますよね。

過去完了とか未来での完了形とか、習いたての頃は大変でした。

和訳ではなくて、感覚に慣れることが必要なので…。

 

「行く」、「来る」、「帰る」、「着く」の違い

例:「家に帰ります」を「家に行きます」と言ってしまう

どこかへ移動する話をすることは多いですよね。

細かい言葉だけど、間違えるとかなり違和感があるので、指摘します。

 

助詞「私謝った、私謝った」

助詞の使い分けはどの言語でも苦戦するところですが、

日本語はとくに、主語(だれが)を省略しがちなので、

会話の中でも誤解を生みやすいポイントです。

 

「あげる」、「もらう」、「くれる」の違い

さらに、どの助詞を使うかも難しいです。

「先生にプレゼントをあげる」※プレゼント:わたし→先生

「先生がプレゼントをくれる」※プレゼント:先生→わたし

「先生にプレゼントをもらう」※プレゼント:先生→わたし

 

このようにプレゼントが誰から誰に移動しているのか、

やじるしで表わすとわかりやすくなるな!と最近気付きました。

授業では画面共有をして、ドキュメントに書き込んでいます。

 

日本語教師のやりがいは何?

日本語を教えているのに異文化を学ぶ

プライベートな話をたくさんするのは、ベトナム文化の特徴だなと思います。

勿論、人によりますが、たくさんの生徒さんが、

初めて会った先生であるわたしに、オープンになんでも相談してくれます。

 

教材も、そんなベトナム人に寄り添ったものになっていて、

「デートをする」というテーマでは、

同年代の女子生徒さんと恋バナで盛り上がりました。

どうやって恋人と出会ったのか、どんなところが好きなのか、楽しかったデートなど、楽しそうに語ってくれて、幸せな気持ちになりましたヨ。

 

それから、家族思いな方が多くて感動することがしばしばあります。

 

いちばんの幸せは、家族が豊かに暮らすことで、そのために仕事をするんだという、

まっすぐな生徒さんを見ていると、涙が出そうになります。

そして、人間関係が希薄になった日本社会を見つめ直したいような気持ちになります…。

 

わたしの世代は、Z世代といわれ、リベラル個人主義多様性がキーワードといえると思います。

 

自分個人の幸せをいちばんに考えて生きる、どんな生き方をするのも自由である

そして他人の生き方を認める、という価値観がスタンダードです。

 

多くの人は、親元を出て、一人都会で働き、個人の趣味にお金を使うというライフスタイルが定着します。

 

だけど、みんなが自分のやりたいことや、理想の生き方が明確にあるわけではないですよね。

 

何のために働けばいいんだろう、何のために生きていくんだろう、

と呆然としてしまう経験は、日本人なら誰しもあるのではないでしょうか。

 

ベトナム人の生徒さんは、わたしの親世代の価値観に近いのだと思います。

 

結婚し、家庭を守るために一生懸命働く、そして親孝行するんだという気持ちをよく語ってくれます。

 

わたしにとっては逆に新鮮で、むしろ、きらきらして見えてきます。

 

生徒さんから、

 

「家族(/恋人)のために仕事をしているのに、残業をたくさんして、

家族との時間がなくなったら、意味がないと思います。」

 

と言われたときは、右ストレートを食らったような気分で、うまく返答できませんでした(..;)

 

テトというベトナムのお正月には、親戚一同だけでなく近所の人達も集まってにぎやかに過ごすのだといいます。

 

露店を回ってお酒を飲んだり、正月料理を食べたり…。

 

今年はコロナ禍で帰国できず、テトを家族と過ごせなかったことが本当に悲しいと話す生徒さんばかりです。

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ベトナムの正月テト

生徒は人生の先輩

わたしよりも年上の生徒さんが圧倒的に多いので、

学生時代の話ベトナムで就職したときの話、そこから日本に行くと決めた話

実際に日本で働き始めて感じること、などをきいていると、

人生経験がとっても豊かで素晴らしいなあと思います。

 

わたしは人生マニアというか、とにかく物語が大好きで、

小説やアニメや映画、ドキュメンタリー、なんでも誰かの人生をのぞき見できるようなことはわくわくしました。

 

だから、授業を通じて、生徒さんの経験を聞くことが趣味みたいになっています。

 

日本でお金を貯めたら、ベトナム起業したいんだ、と夢を語る生徒さんもたくさんいます。お店を始めたいと言う人も。

 

それから、日本語を活かして、通訳翻訳をしたいという生徒さんに出会うととっても嬉しいです。

 

わたしも通訳や翻訳をちょっとずつ仕事にできたらいいなと思っていて、

同じ外国語学習者としての仲間意識が芽生えたりします。

 

採用情報

日本語の先生っておもしろそうだな、やってみたいとやる気のわいた方は、

わたしの所属している会社をご紹介します。

現在は多数を募集しているわけではありませんが、応募していただければ、

詳細を担当者から連絡されます。

 

日本語会話講師/有限会社Inazuma

 

採用担当者:喜屋武(きゃん)

連絡先:inazuma.hr.nhansu@gmail.com

 

在宅で外国人に日本語会話を教えるお仕事

【時給】1000円

《応募資格》必須条件です。

・日本語がネイティブである。

Webカメラ搭載のパソコンを持っている。  (iPadスマホ不可)

・安定したWifi環境がある。

e-typingレベルA以上 (https://www.e-typing.ne.jp/roma/check/)

・20:00 ~ 24:00のシフトに入れる方

・平均で週6h以上入れる方

*看護、介護、建設、工事、IT、に関わる学歴または職歴があると"望ましい" (条件ではない)。

 

《仕事内容》

(1) スカイプで、日本語を勉強中の学生(1人~4人)と会話する。

(2) 会話の中で日本語の間違いがあれば、パソコンでメモを取る。

(3) メモをスカイプチャットへ送る。

*シフト制

*研修あり

*初級レベル以下の学生には研修後も、通訳のできるサポーターがついています。

 

《弊社の紹介 (ベトナム語)》

ホームページ :https://tiengnhatgiaotiep.vn/

在職中の先生方:https://tiengnhatgiaotiep.vn/teachers.htm

 

わたしはこの仕事を通じて、自分自身の言語学習に対する考え方や、
文化の見方、コミュニケーションの取り方など、学ぶことがたくさんあります。
 
興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください!
では、お読みくださってありがとうございました。
また次回ものぞいてくださるととっても喜びます!🌠
 
 

【海外大学】【英語資格試験】TOEFL iBTやIELTSってどんな試験?

今回の記事は留学準備入門編です!

海外大学留学してみたいな~と考えている方は、

TOEFL iBTIELTSが必要だと聞いたことがあるのではないでしょうか?

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日本ではTOEICテスト英検が人気ですが、

TOEFLIELTSの方が、国際的に認められている資格試験です。

 

とくに正規留学では、高いスコアを求められるという噂だけど…

いったいどんな試験?という方に向けて、

両テストの概要や特徴を紹介していきたいと思います!

 

 

海外大学進学に必要な語学力とは

わたしはドイツへの交換留学がきっかけで、

ドイツの大学院へ進学し、修士号を取ることを目指していました。

大学4年生の1年間は、TOEFL iBTIELTSの試験対策にかなりの時間を費やしました。

(今は、コロナなどいろんな事情で、日本で就職する道を選んだのですが、

このお話はまた別記事にしたいなあと考えています。)

 

国際的な語学力の指標CEFRとは?

海外大学に正規留学したいという人にとって、

目安になってくる語学力の指標が、CEFRというものです。

「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」

 

外国語の運用能力を、A1~C2の6つの等級で測ることができる、国際的な指標です。

 

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠) | ブリティッシュ・カウンシル

段階 CEFR 能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧
熟達した言語使用者 C2 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1 いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
自立した言語使用者 B2 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基礎段階の言語使用者 A2 ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

 

海外大学・大学院の募集要項を見ると、おおよそですが、

B2学士の正規留学または交換留学ができます。

 

修士正規留学または交換留学のためには、

C1を最低の基準として設けている大学が多いと思います。

 

もちろん、専攻によって必要なレベルは変わってきます。

文学や言語学専攻の場合は、他学部よりも高いレベルが求められます。

 

わたしはこのC1を証明するために試験を受けていました!

 

海外留学にはどのくらいのスコアを取ればいいのか?

それでは、TOEFL iBTまたはIELTSで、

どのくらいのスコアを取れば、B2C1に到達するのか、です。

こちらの表では、さまざま資格試験の得点をCEFRに照らし合わせています。

  

この表から、おもに学部生が目指したいB2とは、

英検準1級程度、TOEIC L&R,W&S合計1560程度(4技能必要なので!)のようです。

今これくらいの実力がある方は、
TOEFL iBT72点以上、IELTS5.5以上が目安ですね!

 

そして、修士課程に入学したい人はC1が目標になります。

英検1級程度TOEIC L&R,W&S合計1845程度です。

そして、

TOEFL iBT95点以上、IELTS7.0以上ですね!

筆者が受けようとしていた大学院でも、

TOEFL iBT95以上もしくはIELTS7.0以上を課していました。

 

体感では、B2からC1の壁はかなり高く、

このあいだで伸び悩んでしまう人が多いんじゃないかと思います。

例えばわたしは、大学1年生で英検準1級に合格したのですが、

そこから1級には受からないな~というレベルで4年間さまよっていました(..;)

 

大学によっては、まさにB2とC1のあいだの

TOEFL iBT 80や、IELTS6.0~6.5あたりを基準に設けているところもあります。

 

TOEFL iBTってどんな試験?

TOEFLTest of English as a Foreign Languageといい、

英語圏の人を対象にした試験です。

アメリETSという団体が運営していて、

世界165カ国で行われている試験です。

8500以上の大学機関で、語学力を証明する使用として採用されています。

日本では、PCを利用して受験するiBT方式(Internet-based test)で行われています。

満点120点です。

TOEFLの公式サイトはこちらです!TOEFLテスト(受験者向け)

 

 

TOEFL iBTの構成と試験内容とは

テストはPCで行うので、Speakingではマイクに向かって録音します。

Writingでは、キーボードで入力します。

テストは1日で終了し、試験時間はおよそ4時間です…!

 

  1. Reading Section(60~80分):700語前後の文章が3~4つ出題
  2. Listening Section(60~90分):講義を聞く問題が4~6、会話が2~3出題
  3. Speaking Section(20分):与えられたテーマに対し意見を述べる、6つ
  4. Writing Section(50分):与えられたテーマに対し意見を述べる、2つ

TOEFL iBTの特徴は?

4技能を総合的に試すIntegrated Taskが特徴的です。

多くの英語試験では、「読む」「書く」「聞く」「話す」が、

それぞれ別のパートに分かれていて、いってみれば

「読むだけ」「書くだけ」「聞くだけ」「話すだけ」なのですが…。

TOEFLIntegrated Taskでは、

 

「読んで、聞いて、質問の答えを話す」

「読んで、聞いて、質問の答えを書く」という形式なのです。

 

 

これに慣れないと、かなり苦戦します…!(泣)

 

実生活では、4つの技能って別々に使わないですよね(..;)

TOEFLでは、より実践的な能力を測るために総合力を試すんですね、

とってもアメリカらしいな~と思ったりします。

 

IELTSってどんな試験?

次にIELTSは、International English Language Testing Systemといいます。

イギリスの、ケンブリッジ大学英語検定機構、

ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationによって協同で運営されています。

 

大学機関に出願するためのテストは、

アカデミック・モジュール(Academic Module)といいます。

 

他に、ジェネラル・トレーニング・モジュール(General Training Module)

があり、これは仕事や結婚などで英語圏の国へ移住する際に使われます。

満点9.0です。

IELTSの構成と試験内容とは

IELTSは紙の試験で、ほとんどが記述式です。1日で終了し、およそ3時間です。

 

  1. Listening(40分):日常会話と講義2つずつ、計4セクション×各10問
  2. Reading(60分):書籍や新聞を抜粋した長文が計3つ、合計2500語程度
  3. Writing(60分):グラフや図を説明150語と、エッセイ250語の2つ
  4. Speaking(11~14分):試験官と対話形式、トピックに対し意見を述べる

IELTSの特徴は?

TOEFLテストと比べると、IELTSの方が日本の試験形式に近いです。

4技能独立して試されています。

特徴的なのは、とにかくたくさん手書きしなければいけないことです。

とくにListeningでは、聞き取った単語自分で書くことが求められるので、

せっかく答えがわかっても、スペルを間違えると得点はありません…(..;)

またWritingも、非常に長い文章を2題手書きしなければいけないので、

構成をよく練ってから書き始めることが必要です。

 

TOEFL iBTとIELTSどっちを受けるべき?

留学準備として受験を予定している人は、出願の締め切りもあるので、

少しでも早く目標スコアをゲットして、本来の専攻に集中したいところですよね…。

 

わたしも当時は奨学金に応募するために、

TOEFL iBT95点もしくはIELTS7.0を取るリミットがありまして、

間に合わないかもしれない…!とすごく焦っていました(..;)

 

正直なところ楽して早く終わらせたいけど、

どっちの試験が得点を取りやすいのかな~、

そう思って、読んでいたサイトがこちらです。 

両試験の特徴をわかりやすく比較してくれています。

www.path-to-success.net

 

4技能(Reading, Listening, Writing, Speaking)

それぞれのパートについて、どんな違いがあるのか、

表を使ってわかりやすく説明されています。

 

これを参考にしながら、実際に両試験を受けて、

どちらが自分に合っているのか、

つまり自分の強みを活かすことができて、

得点につながるのかを考えました。

 

わたしの場合は、はじめにTOEFL iBTを受けました。

初受験で85点だったのですが、

必死に勉強してリベンジした2回目、なんと75点に下がってしまい、

これは向いてないんだな~…と思ったのでIELTSに切り替えました。

初受験では6.5だったのですが、2回目で7.0に到達しました!

 

Readingが得意で、アウトプット(Writing/Speaking)が苦手なわたしにとっては、IELTSの方が、勉強するほどできるようになってきたな~

という感覚があったので、自分に合っていたんだと思います:-)

 

まとめ

今回は海外大学で必要なTOEFLとIELTSについて紹介しました!

コロナ禍で、予定していた留学がなくなってしまった方も

多いのではないでしょうか(涙)

せっかくの計画が流れると、モチベーションも下がってしまいますよね。

 

でも今は、準備期間と捉えて、勉強を続けたいところです。

来るべきときが来たら、また飛び出せるように。

 

また、自分の実力試しのために、

TOEFLやIELTSを受けてみたい!と考えている皆さんにとっても、

参考になれば嬉しいです。

 

わたしが英語を勉強する理由~ドイツ留学編~

自分語りにお付き合いくださる方はようこそ~!

今回は遂にドイツ留学編です。

思い入れが強すぎて、なかなか書き出せませんでしたが、

「わたしが英語を勉強する理由」を軸に、シンプルにいきたいですね!

 

とはいえ、この1年間は、いろいろな側面で、

わたしの価値観や人生に影響を与えたもので、

また別の記事でもダラダラと語ることになると思います。

その際は興味あればお付き合いください。

 

 

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ケルン大聖堂のクリスマスマーケット

とにかく英語が出てこない

留学先の大学は、かなり国際的な環境でした。

日本でいうところの、経済学部とか商学部の講義を、

英語で受けるのが基本で、

留学生ばっかりのクラスと、ドイツ人の現地学生も混ざるクラスと、

両方ありました。

 

韓国台湾日本のアジア勢や、

ヨーロッパ組は、イタリアベルギーアイルランドチェコ

アルバニアセルビアボスニアブルガリア

それからロシアロッコなどなど

中東組は、トルコヨルダンイラク、などなど

もうそれは多国籍でした。(国名列挙漏れしていたらごめんなさい…)

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多国籍っていうのは大変です。

だいたい始めは同じ国籍で固まるので、

いくつもの言語が飛び交うし、

バイアスのぶつけ合い

カオス、カオス、カオス

ここは動物園かと思いました。

 

それでも、ちょっとずつ挨拶から始めてみたり、

一緒に食堂に行ったり、

自分なりに”国際的に”やっていこうと思いました。

 

だけど、結局は日本人とばっかり固まっているような、

受け身な学生に映っているんだろうな…。

観光の延長みたいに映っているんだろうな。

 

そうじゃないのに、

そうじゃないのに、

 

もっとグループの中心になって、

ディスカッションをリードしたり、

プレゼンで活躍したり、

 

そして何より、友達いっぱい作るんじゃなかったんか~っ…て、

 

なのに、

なのに、

英語が出てこない

 

 

それに比べて、周りの留学生は本当に優秀だなって感じました。

 

わたしが人生で初めて単位を落としたのは、

EU経済の講義だったのですが、

 

授業もテストも、答えのない問題に向き合わなければならないものでした。

 

EU圏が拡大することは、加盟国にとって、

どんなメリット/デメリットがあるのか…。

 

学生たちは思いつくままに先生に意見をぶつけて、

先生はおもしろい視点ねって楽しんでいる、そんな風に見えました。

 

一方のわたしは、聞き取った英語を、

必死にメモしながら、

意見なんて思いつかないから、ググるしかないという有様。

 

なんてへなちょこなんだろうかって、

ようやく自分の現在地を確認したような感じでした。

 

 

ともだちって良いね

へなちょこ留学生のわたしを助けてくれたのは、バディ達でした。

バディというのは、留学生の学生生活をサポートしてくれる

現地ドイツ人学生です。

 

留学先大学では、日本語専攻の学生がいて、

彼ら彼女らが、日本人留学生の面倒を、

ほんとうに手取り足取り見てくれました。

 

わたしの下手な英語を汲み取ってくれて、

いろんなパーティーに(半強制的に)連れ回してくれました。

 

「友達の友達は、友達」戦法で、

バディの周囲の人間関係というのは、

わたしにとっても「いつメン」になってきました。

 

一度、多国籍の友達グループというものに慣れると、

けっこう勇気がわくものです。

 

他のコミュニティでも、仲良くなってきたなという

実感がわいてきました。

 

日本人が自分1人だったとしても、

フルタイムで英語を話す環境だったとしても、

大丈夫、今、楽しい、って感じるようになってきました。

(以前は、日本人数人×外国人っていう体制でしか交流できなかったから、

かなりビビりだったけど急成長したな)

 

とくに仲良くなった留学生達をちょっと紹介します。

 

ボスニアのでこぼこ3人組(ドイツ語のクラスが同じだった)

ロック大好きトルコ人美女学生寮で会った)

包容力半端ないブルガリア人天使ちゃん(イベントで仲良くなった)

癖強いけど優しいヨルダンボー(イベントで仲良くなった)

 

みんな、わたしより半年早く留学を終え、

帰国してしまったのですが、

そのあとも定期的に連絡し、

彼ら彼女らの故郷をわたしが訪ねるまでになりました!

素晴らしい旅行でした。

 

生まれて初めて、外国籍で、

「友達」と呼べる存在ができたから…

わたしのことをもっと知って欲しい!

 

わたしが留学時代に、英語を勉強する理由は、

これに尽きるかと思います。

 

もちろん、留学に行ったのだから、

授業もがんばったつもりです。

 

だけど、なんともいえない微妙な成績が示しているように、

ディスカッションもプレゼンも、いまいち上手になれませんでした。

 

憧れのあの人達みたいに、

アドリブですらすら英語が出てくるように、なれなかった…

圧倒的に、英語でアウトプットする量が違ったんだなと。

この悔しさが、今につながっています。

 

オンライン英会話を始めたのは、帰国後ですし、

大学院に留学したいと思って、

IELTSやTOEFLを必死に受けました。

(現在はいろいろ考え直して、就活真っ只中です)

 

とある失敗談

バディと筆者の間に、ちょっとしたトラブルが起きました。

まだ出会って1ヶ月ほどだったかと思います。

数人でお花見をしたとき、

休暇はどうするかという話題になりました。

 

なんの予定もないと言ったわたしを、

彼女は実家に誘ってくれました。

 

と、思っていました。

 

わたしはバディの実家で休暇過ごすんだ、めっちゃ楽しみだな~。

 

のんきに友達に自慢したりして、

ただただ詳細の連絡が来るのを待っていました。

 

彼女は別キャンパスにいるし、お互い授業も忙しいので、

あまりやり取りできていませんでした。

 

わたしが「明日、何時に待ち合わせしようか~?」

というメッセージを送ると、

 

「ごめん、もう実家にいるんだ!来ないかと思った!」

という衝撃の返信が。

 

わたしが約束したと思っていた、当時の会話をプレイバックしてみると、

 

うちの実家に来る~?と言ったバディに対して、

 

「Really? That's  nice!  」

たしかこんな感じのやり取りをしたと思います。

(うろ覚え)

  

ただ彼女は、

 

「エイゴタソ。が日本人だから、その場を上手くおさめるために、

とくに行きたくもないけれど、建前で「いいね」って返事をしたと思った」

 

と言うのです。

 

な、なんだって~…。

 

当てにしていた予定が消えてしまった悲しさよりも、

こんなにも意思疎通ができないもんかという悔しさで、

涙がぽろぽろ零れました。(すぐ泣く)

 

誘ってもらえて嬉しいと思ったし、

実家に行きたいと思っていました。

 

じゃあ、もっと自分から「行きたい」って意思表示しなきゃ…!

「いつにする」って、自分から聞かなきゃ…!

 

向こうから予定を提案してくれるって、

連絡ないのは多分忙しいんだろうなって、

待っていただけでは全然ダメだったのです。

 

それから、「日本人だから…」

と言った彼女に、少しだけ怒りも感じました。

 

日本のことが大好きな彼女だけど、

結局、日本人はこういうものって、

わたしのことをカテゴライズするんじゃないかって。

 

ウーン、日本語講師をやり始めた今思うと、

一生懸命に日本文化を学んでる真っ最中の人に、

これはステレオタイプだとか、これは文化だとかって

理解を求めるのなんか違うなあと思います。

 

結局、双方のコミュニケーションの問題だし。

 

とにかく、バディとはお互いにこれでもかと謝り合い、

無事、夏休みには実家訪問が出来ました!

めちゃくちゃ楽しかったです。

 

 

とまあ、

こんな感じの、失敗も経験しましたが、

自分の意志を伝えるっていうことは、

いっそう、重要性が増したというか、

わたしの人生のテーマと言っても過言ではありません。

 

わたしが何を考え、

どうしていきたいのか、

それを伝えたいのです…。

 

そんな大層なことじゃなくても、

 

今甘いものが食べたいことや、

この本がおもしろかったことや、

明日は昼間で寝てたいことを、

ちゃんと伝えたいのです…。

 

そのためには、日本語だけじゃ足りなくなってきた、

だから言語を学ぼうというのが、

わたしのスタンスです。

 

だから、ひとまずInstagramは英語で書こうというのが、

わたしのスタンスです。

 

別サイトの過去記事紹介

実はnoteもちょっとだけ(本当にちょっとだけ)更新していました。

途独初日や、1ヶ月目や、スーパーの様子や、旅行記など、

今読み返すと当時が甦ってくるような、懐かしい記録です。

ご興味あれば。

note.com

それから、帰国後は、ドイツ留学ラボさんに寄稿させていただいたりなど。

 

tobitate-german.com

この記事は何回も編集さんとやり取りしながら推敲して、

報酬をもらったもので、思い入れがあります。

 

なんというか、大した金額じゃないけど(失礼)、

めっちゃ嬉しかったんです。

 

誰でも代えが効く、時給制の労働じゃなくて、

わたしだけの体験を記した文章を、

わたしにしか、書けなかった記事を、

必要とされて、認められた感じというか。

 

あっ、ハードル上げちゃったかな。

お読み下されば幸いです。

 

では、ここまで見てくださりありがとうございました!

また次回~~。

 

英語のモチベーションが高まるおすすめYouTuber

英語系YouTuberってずいぶん増えましたよね~!

わたしのお気に入りをご紹介したいと思います。

といっても、本当にたくさんいらっしゃって、

それぞれに個性や強みがあるので、厳選が難しいんですよ~~。

ということで、視聴者の需要別・性格別に考えてみました。

わたしの趣味嗜好が全面的に反映されてはいますが、

ぜひチェックしてみてください!

 

 

正統派努力型

モチベーション維持はこの人…Atsueigo

ATSUさんは、筆者が大尊敬している、努力の天才です!

オーストラリアの大学院を出て、公認会計士として世界四大監査法人に現地就職、

現在は独立して、英語コンテンツを発信中というきらびやかな経歴…

 

高校までは勉強が大嫌いで、おしゃれが好きなので美容師になりたかったそうです。

お父さんから、次のテストで成績よかったら10万円あげる

って言われたのがきっかけで猛勉強し、

英語が大好きになったらしいです。


www.youtube.com


www.youtube.com

 

筆者は高校時代からAtsueigoをずっと見ていて、

勉強方法は彼に大きく影響を受けています!

 

コンテンツを見ていけばわかりますが、

彼は尋常ではない努力家なので、

自分の心が折れそうなとき、まだ努力量が足りてないだけなんだって、

思い直すことができます;;

単語覚えるの無理ダーーって思っても、

ATSUさんは単語帳使い込んでぼろぼろだったな…

自分のめっちゃ綺麗なままやん…ってなります。

 

といっても、根性論ではなくて、

どうしたら出来るようになるか、す~~ごくロジカルで、

ためになる勉強のやり方というのがよくわかります。

 

ATSUさんは何不自由無く英語話せるレベルまで到達してらっしゃいますが、

オーストラリア英語の発音をマスターしたいらしく、

また、知らない言い回しや語彙はどんどん取り入れたいらしく、

日々オンライン英会話に励んでらっしゃいます。

 

尊敬の念が溢れすぎて尊敬語使いすぎてしまった…。

とはいえ、ユーモアたっぷりで(字幕芸がおもしろい)

チャーミングな人なので、まったく堅い動画ではないです。

 

 

オリジナルの単語帳Distinctionも、人生ベスト書籍に入るくらい

大好きな単語帳で、この話はまた別記事に長々と書きたいくらいなんですが…。

distinction.atsueigo.com

 

ATSUさんの動画は、原点にして頂点なんです!

初心者から玄人まで、要チェックですね。

 

試験前は絶対この人…英語ファイル/Eigophile

一ノ瀬安(あん)先生はオーストラリアからの帰国子女で英語講師です。

陽気な文化になじめず、日本で暮らす方が自分に合っているって

どこかでおっしゃってました。

スーパーウルトラ優しい人です。温かすぎて、ほんっとに癒やされすらします。

 

youtu.be

 

一ノ瀬先生も努力の天才でプロ意識が高く、

あらゆる試験で満点を取っていらっしゃいます。

 

試験を毎回分析し続けている方なので、得点に直結するコツを

たくさん教えてもらえます。

 

試験直前にはYouTubeライブをやってくださいます!

先日の英検1級二次試験前には、

2時間即興スピーチをし続けるっていう、

とんでもない生放送が行われてました。

めっちゃくちゃ勉強になりました。

試験を受ける方は、一ノ瀬先生の動画見たら

確実に点数が取りやすくなるかな~と思います!

 

 

発音特化・リスニング強化型

発音オタクの日本人…だいじろー/Daijiro

以前発音の記事でも紹介したのですが、彼の動画はとにかく笑えます。

実は、あのケイスケホンダに発音指導しているほど凄腕の発音講師様!

 


www.youtube.com

 

ネイティブ発音を身に付けたい人はもちろん、

英語を第二外国語として話すタイ人やインド人のものまねなど、

力を抜いてぼーっと見ながら笑える動画がいっぱいあります。

 

発音って、自分が聞いた音をなんとなく真似するという

感覚的な要素が大きいのかなと思われるかもしれません。

 

が、だいじろーさんの動画は、

きちんと言語化されていて実践しやすいんです!

喉の奥で発声するとか舌の位置とか、

痒いところに手が届く感覚で、よくわかるようになります。

 

レッスン的なコンテンツと

コメディ的なコンテンツは別物でメリハリがあるので、

気分に合わせて見られます。

 

映画好きは必見…Rupa sensei

Rupa先生は最近ハマってます。

映画の台詞を使って、リスニング強化できる動画がめっちゃおすすめです!

 


www.youtube.com

数十秒~数分のワンシーンを、まずは字幕なしで見ます。

全部聞き取るのはなかなか難しいです。

そのあと、Rupa先生が台詞を解説してくれます!

映画のいいところは、文法やイディオムなどの、

本当にナチュラルな使い方が学べるところですね!

それからネイティブどうしの会話スピードで、どんな発音をするのかです。

どこにアクセントを置くのか、

どのようにリンキング(音がつながる)するか、など

ゆっくり丁寧に、繰り返し教えてくれます🌠🌠

解説を聞いたあと、

もう一度ワンシーンを見直してみると、

なんと!魔法にかけられたみたいに!

わかる、わかるぞ…って感じで英語が耳に入ってきます。

脳みそっておもしろいですね。

発音のルールを知ることで、

英語を聴けるようになることが体感できます。

 

カルチャー型

ゲスい会話が好きなら…YYYOKOO

女の子たちは(勿論男性陣も)ヨーコさんの動画おすすめです!

彼女はATSUさんや一ノ瀬先生などアカデミックな英語学習とは真逆!

 

特別な教育は受けず、大学も行っていないらしいです。

海外ドラマや洋楽から、カジュアルな会話力を身に付けた方で、

スラングとか、今アメリカで流行ってることにめっちゃ詳しいです。

youtu.be

この動画から、さらに海外YouTuberを知ることができるので

よろしければぜひ:-)

 

関西弁が爽快で、自分の主張をしっかり持っている方なので、

とにかくかっこいいっす。

 

が!わたしは知っている…

というか、ヨーコさんのファンはみんな知っています…、

彼女が誰よりも繊細で、やわやわな心の持ち主()ということを…。

 

とっても涙もろい人で、自分の過去を赤裸々に語ってくれるところも素敵です。

 

とまあ、ヨーコさんの性格が大好きで動画を見続けているのですが、

コンテンツ自体、とってもためになります。

 

一生懸命試験勉強できない人や、

カジュアルな会話表現を知りたい人、

悪い言葉もいっぱい知りたい人(笑)は、

いちばんに見るべきYouTuberです。

 

日本大好きアメリカ人×ロシア人…ニック&アレックス

ニックとアレックスが英語と日本語ミックスで会話するチャンネルです。

答えのない質問や、外国人の視点から見た日本、

各国の文化の違いなどのトピックを、ディスカッションするのが好きな人は、

使えるフレーズがたくさん覚えられます。

また、字幕オフにして、理解できるか試すためにも見てます。

 

 

youtu.be

 

アメリカ人のNickは、ATSUさんのチャンネルによく出演してます。

すごく聞き取りやすいアメリカ英語で、

漫才で日本語を学んだという、現役の芸人(タイムボムってコンビ私は知らなかったでですが)にして、大学院生!

ユーモアたっぷりで、思想も強めなNickに対して、

ロシア美女のAlexは、いつもバランスが良いというか、

奥ゆかしさを感じる女性です。

4つくらい言語を話せるし、上智大学院で太宰治の研究をしてる才女です。

 

二人の会話は、好奇心を刺激されたり、視野が広がったりという意味で、

とってもおもしろいです。

まだ全て聞き取れるわけではないですが、

あ、この会話に混ざりたいなっ!て思えるくらい分かってきたら、

自信になるんじゃないかと思います!

 

 番外編:音楽リアクション動画好きなら

こちらは完全に筆者の趣味なのですがよろしければ:-)

日本の音楽大好きなアメリカ人のリアクション動画ですね!

あまり英語の何かを学べるってわけではないですが、

彼らの豊かな感性に感動するのと、

わたしが個人的に大好きなアーティストをよく取り上げてくれるので、

いっつも見てます🌠

 

感動する表情が天使…FANNIX


www.youtube.com

語り合いたい…Twisted Helix


www.youtube.com

めちゃくちゃ為になる音楽博士…ドクターキャピタル Dr. Capital


www.youtube.com

 

以上です~!

ぜひ、おうち時間にYouTubeを使って英語力あげていきましょう~♡

芥川賞『推し、燃ゆ』を読んだ感想…!

語彙力のないオタクを表現する語彙力が凄い、宇佐見りん先生…(拍手)

第164回芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』!

昨日、近所の本屋さんで買ってきました。

思わずInstagramのストーリーに投稿( ・_・)ノ

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けっこう短いのと、中断したくないのとで、2~3時間で一気読みできました。

感想を書いていきたいと思います。

 

あらすじ

勉強もバイトも、普通のことが普通にできない。

そんな高校生のあかりにとって、「推しを推す」時間だけが生きがいだった。

ある日、「推し」がファンを殴ったとの報道が。

彼は急速に炎上してしまい…。

 

感想

女子校生らしく、ドルオタらしく、かつ美しい文体が魅力

小説に出てくる会話文って、

日常会話よりぎこちないのが普通かと思っていたのですが、

令和の芥川賞は、ネット用語も若者言葉も、まんまリアルで驚きました。

「えなになになに」

「待て待て待てついてけん」

 凄いね…、小説でこんな会話文読む日が来るとは。

 

それから、宇佐見りん先生の言葉選びが好きでした。

例えば、こちら。

 

あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、

その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。

だけど、推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、(中略)

中心っていうか、背骨かな。

 

たかが「推し」、されど「推し」、の次元をもう超越していて…、

なんか、武士道みたいな域に達している…!

あかりにとって、「推し」を推す、とは、生きることや、命そのものなんですね。

この背骨という言葉が浮かんだ先生に脱帽ですよ。

 

 

筆者も立派なオタクなので、

えっ、なんでわたしのこと知ってるの?

って思うような場面がたくさんありましたよ。 

 

例えば、推しとの付き合い方はいろいろあるけれど、

あかりが「解釈する」ことを大切にしている点は、

自分を見ているようでした。

 

筆者は椎名林檎のオタクなので、彼女の楽曲はもちろん、

インタビュー動画や記事をあさり、

彼女の思想、哲学、行動の意図について、

とにかく解釈したいと思っているのです。

 

それから、イヤホンというのも重要なアイテムですね。

音楽をイヤホンで聴いているとき、

歌詞に合わせて口を動かしてしまう、

すると「推し」の声がまるで自分の口から出ているかのように錯覚できる、

って書いていて、わたしのことだと思いました。

 

椎名林檎のギブスを聴いて、

これはわたしの歌だと衝撃を受けたあの日から、

ずっとイヤホン×口パクで椎名林檎を疑似体験していました。

あの一体感たるや…!

 

 

朝井リョウさんが、帯の推薦文で

「未来の考古学者に見つけてほしい

時代を見事に活写した傑作」

 

とおっしゃっていました。本当にその通りだなあと。

 

最先端の日本人(主語が大きくてすみませんが)はこれだっ!

こんなにも繊細に描けるものなんだな~って感心しました。

 

誰にもわかってもらえない、そんな悲しみを、

芸能界で孤独に戦う「推し」の姿と重ね、

彼と“分かち合い”ながら、あかりは生きます。

 

自分で読みたい方は、ここまででストップされた方がよろしいかと…!

ではネタバレ有り感想いきますね。

 

あかりが抱える“病気”

 

あかりちゃんが何をやっても上手にできない、

それは主観的なことではなくて、病名が出ているのだといいます。

 

しかし、診断されたから楽になることは何もありませんでした。

むしろ、理解のない家族の態度に苦しむことになりました。

 

理解のない家族といいますが、それぞれにもいろんな事情がありました。

家族だからこそ、あかりには何らかの形で、

“成長”や”改善”を期待してしまいます。

 

わたしは自分が長女だからか、お姉ちゃんに感情移入することが多かったです。

一生懸命受験勉強をするお姉ちゃんから、

あかりに向けられたこのセリフは、

共感してしまっただけに、本当に辛かった…。

 

 

「あんた見てると馬鹿らしくなる。否定された気になる。あたしは、

寝る間も惜しんで勉強してる。

ママだって、眠れないのに、毎朝吐き気がする頭痛いって言いながら仕事行ってる。

それが推しばっかり追いかけてるのと、同じなの。

どうしてそんなんで頑張ってるとか言うの

 

やらなくていい、頑張らなくてもいいから、頑張ってるなんて言わないで。否定しないで」

 

お姉ちゃんは真面目で、自分の人生を大切にしています。

すごくわかります、迷いながらも、

「努力はきっと報われると信じて頑張る」人間です。

 

だから、自分のために努力できないあかりちゃんの気持ちが、

何もわからないんです。

苦手なバイトを一生懸命やっているあかりちゃんは、

「推し」のために動いているんだから、それは「頑張っていない」と思ってしまう。

 

まさに価値観=何を価値とするかが大きく違っていて、

それはお互いに変えようがないものなのに…。

 

 あかりちゃんの立場になってみると、

お姉ちゃんの言葉はきついですね(T_T)

 

だからこそ、推しへの「一方通行」な愛情が心地よかったのですね。

宇佐見りん先生はインタビュー記事でこんなことをおっしゃっていました。

 

 

あかりはいろんなことがうまくいきません。

そういう自分が誰かに丸ごと受け入れられることを、あかりは望みません。

自分を認めてほしい、見てほしいという思いすら起こらないほど、

自分で自分のことが許せないからです。

 

推しは自分を愛してくれる存在にはなり得ないですが、否定はされないんですよね。「あなたはダメだ」とは言ってこない。

 

その存在に勇気づけられるという意味で、愛情が返ってこない距離が救いになるんです。

 

 

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歪でも歩き出す姿に涙

あかりは、高校を中退し、家族に半ば追い出された形で、一人暮らしを始めます。

「推し」は薬指に指輪を付けた記者会見を最後に、芸能界を引退します。

 

踏んだり蹴ったりのあかりちゃんは、

ラストシーンに、汚れきった部屋で、綿棒のケースを床に投げつけます。

 

あたしはあたしを壊そうと思った。

滅茶滅茶になってしまったと思いたくないから、

自分から滅茶滅茶にしてしまいたかった。

 

綿棒をひろった。膝をつき、頭を垂れて、お骨をひろうみたいに丁寧に、

自分が散らした綿棒をひろった。

 

悲しみの果てに命を絶とうとするような、

それくらいの切な気持ちなんだろうと思いました。

だけど結局は、

後始末もそれなりに簡単である、綿棒ケースを投げつけたあかりちゃん。

 

このどうしようもなさが、令和最先端だなと、ひりひりしました。

 

 

「推し」を失ったあかりが、自分の足で立つ物語…

たしかにそうなんだけど、

エンパワメントや、爽快感といった単語とはかけ離れていました。

もっと生々しく、悲しい、命の物語でした。

 

 

あかりが良いとか悪いとか、新しい生き方を認めようとか、

そんな話ではなくて、

ただただ、この悲しみを味わうっていう、

古典文学的な良さを感じましたよ。

 

  

お読みくださってありがとうございます!

ぜひ感想を話し合いたいです🌠

 

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ